じゃがいもの中が緑っぽいのは何故?食べれるの?

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じゃがいもを切っていたら中が緑っぽいものに出会うことはありませんか。
同じ袋なのに、緑じゃないものも入っているのに。
じゃがいもの芽には毒があるということは有名な話ですが、中が緑っぽいものも毒の仲間なのでしょうか?

そこで今回は、

●じゃがいもの中が緑っぽいのは何故?

●じゃがいもの中が緑っぽいのは食べれるの?

について紹介します。

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じゃがいもの中が緑っぽいのは何故?

じゃがいもの中が緑っぽくなってしまった原因は、日光による光合成によるものです。
日光によりじゃがいもが光合成すると皮に葉緑体(別名、クロロフィル)という光合成色素が形成され、緑色になります。

通常、植物の葉緑体が多いのは葉です。
じゃがいもも普通は葉で光合成が行われ、生成されたデンプンがじゃがいもの実に送られ、食べられるじゃがいもができます。

では、葉で行われる光合成なのに、どうして実まで緑になるのか?と言うと、じゃがいも本体が地上に出て日光にあたってしまい、実の部分にも光合成のための葉緑体が作られることになるからです。
本来はじゃがいものを育てる過程で時々土寄せして実が地上に出ないようにしないといけません。

緑色の正体は?

じゃがいもの緑色の正体は”ソラニン”という物質です。
毒性があります!

ソラニンはフグの毒などと同じで、じゃがいもから自然に発生する天然毒素です。
またソラニンと似た毒素の”チャコニン”という物質も同時に発生します。

じゃがいもが緑色になると同時に天然毒素の「ソラニン」や「チャコニン」を生成することになるのです。

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じゃがいもの中が緑っぽいのは食べれるの?

じゃがいもの中の緑が毒性と分かれば食べれるはずはありませんし、食べたくはありませんよね。

だって、この毒、食べると中毒症状を引き起こすこともあると言われています。
でも、一概に”危険”とは言えないんです。

ソラニンやチャコニンの危険性は”量”によって決まるからです。
実際のところ、緑色でない通常のじゃがいもにも、実と皮の部分に平均7.5mgのソラニンやチャコニンが含まれています。
このことから、少量なら人体に害はありません。

一体どれほどの量が人体に悪影響を与えるのか?と言うと、ソラニンの致死量は大人の場合で350mg程度、子どもの場合はその10分の1と言われています。
量を聞いたところで、あまりピン!とはきませんが、少し緑色のじゃがいもを普通の量食べた程度では大事には至らないし、現在までにじゃがいもを食べて死んだ事例は国内ではありません。

大人が少量食べる程度なら特に症状も出ません。。。
しかし大人であっても体力がない時や、体が弱い、また抵抗力の弱い子供の場合は、少量でも症状が出ることがあるので特に注意が必要です。

致死量には至らなくても、食中毒が起こった事例はあります。
特に、家庭菜園や学校で栽培したものは地上にでて日光を浴びてしまうものも多いし、子供の調理実習などで皮付きのまま調理する事で影響を及ぼす原因が多いようです。

お店で売られているじゃがいものソラニン含有量は0.1mg以下とごく少量です。
しかし、自家栽培のじゃがいもの場合、未成熟なものはソラニンの含有量がなんと100gあたり最大で50mgにもなると言われます。
悪影響を及ぼす量でないとはいえ、やはり見た目に緑っぽいと判断できる場合は、食べるのを避けた方が良いかもしれません。

加熱すれば大丈夫?

しっかり火を通して加熱すれば無毒化できそうなものですが、残念ながらじゃがいものソラニンは熱では分解されず無毒化できません。

緑色の部分は取り除くか、食べないか以外に方法はないのです。
しかし中心部まで緑っぽくて緑じゃない部分がほとんどないようなものは食べない方がよいでしょう。
特に小さなじゃがいもは皮部分が緑であれば中全体にソラニンやチャコニンを含んでいることがほとんどなので破棄する事が賢明です。

食べてしまったときの副作用

知らずに大量に食べてしまった・・・

何となく、舌がピリッとした場合はすぐに食べるのをやめてください。
ソラニンに反応した可能性が大です。
その後、吐き気、嘔吐、下痢、めまい、頭痛、胃痛の症状がが起こった場合は、”じゃがいもの毒性ソラニン”によるものだと考えて間違いないでしょう。

⇒⇒⇒さつまいもの変色を防止する方法は?

まとめ

じゃがいもの保存方法は常温で直射日光の当たらない冷暗所がベスト。
最適な保存温度は7~15℃です。
新聞紙で包んで保存すると日光を完全に避けることができるので緑色に変色することはほぼないでしょう。

主婦としてはお買い得だと大量買いしてしまうじゃがいもですが、高温多湿だったり通気性が悪かったりで保存環境が悪いとすぐに芽が出てしまったり、緑っぽくなったり。
そんな場合大量購入はやめて、食べる分だけ買うようにしたほうが無駄が少なくなるかもしれませんね。

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