食事の準備をしようと冷蔵庫を開けた時、野菜室が意図せず濡れていた・・・
何かこぼれたわけでもないのに、なぜこんな状態なのか？と疑問に感じたことはありませんか？
冷蔵庫は食品を保存するために不可欠な存在ですが、野菜室がびしょびしょに濡れるという問題は深刻ですよね。
野菜室が濡れる原因は様々で、自分で解決できるものから専門家に相談する必要があるものまであります。
原因を見極めて正しい対処をするために、この機会に冷蔵庫の動作原理や使い方を理解しましょう！
目次
冷蔵庫の野菜室がびしょにしょになる原因は？
冷蔵庫の野菜室が何もこぼしていないのにびしょびしょ、その原因は何でしょうか？
その水の元の多くの原因は冷蔵庫内で発生した霜なんです！
今の冷蔵庫の多くは自動霜取り機能が付いていて、その機能により霜は水に変わります。
その水はドレンホースを通り、外のドレンバンに流れ、冷蔵庫の熱によって蒸発します。
ところが、霜が多い場合や水が蒸発する段階で何か問題があると、水漏れが起きることがあります。その結果、野菜室が湿ってしまうのです。
霜を取る方法
霜が大量にできていたら、一度取ってみると、問題が解消できるかもしれません。
そこで霜を取る方法を紹介しますね。
- 冷蔵庫の食品を取り出す
- 電源を切ってドアを開けて放置
- 霜をとかす
- 溶けた霜をタオルや容器で取り除く
霜を取る際に重要なのは、電源を切ってから行うことです。
また、溶けた水をこまめに取り除き、冷蔵庫内が完全に乾いた状態にすることが重要です。
冷蔵庫内に水が残ると再び霜が発生する可能性があるので、解凍する際は食品を移動させ、食品が悪くならないように注意しましょう。
霜以外に考えられる原因
霜意外に野菜室がびしょびしょになる原因として考えられるのは下記のとおりです。
- 野菜室の扉が長時間開いていたり、頻繁に開け閉めしていた
- 製氷機周辺からの水漏れ
- パッキンの劣化
- ドレンホースの凍結やゴミ詰まり
- コンプレッサーの故障
原因はさまざまありますね。
自分でできることもありますし、少し難しいものもあります。
それでは、それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
野菜室の扉が長時間開いていたり、頻繁に開け閉めしていた
野菜室の扉が長時間開けっ放しになったり、何度も開け閉めしすることはありませんか？
冷蔵庫が長時間開いていると、外気が入り込んで結露し、水滴として漏れることがあります。
同様に、停電が続いて冷蔵庫の電源が入っていない状態でも同様のことが起こります。
私も以前、閉めたつもりの扉が少し開いたままで外出してしまい、戻ったら結露して中が濡れていたという経験があります。
冷蔵庫の扉がしっかり閉まっているかは毎回確認しましょう。
特に夏は外気温が高く、扉を開け閉めする頻度が増えると冷蔵庫内の温度が上昇し、結露しやすくなります。
冷蔵庫の扉を開け閉めする回数は極力減らすようにしましょう。
製氷機周辺からの水漏れ
製氷機の給水タンクの設置は確認されていますか？
この部分がずれて設置されていると、隙間から水が漏れることがあります。
しっかりと差し込まれているかを確認しましょう。
また、給水タンクの蓋が正しく閉まっていなかったり、パッキンや給水タンク自体が破損している場合も、水漏れの原因になることがあります。
破損している場合は、新しいものに交換する必要があります。
製氷機が野菜室の上にある場合、そのすぐ下に野菜を置くと、製氷機の水分が冷えて落ち、水漏れのように見えることがあります。
この場合、野菜を袋で包むことで解決できます。
パッキンの劣化
ゴム状の部品で、扉との隙間を防ぐために取り付けられるのがパッキンです。
冷蔵庫の扉のパッキンが古くなってきて、扉がしっかり閉まっていない可能性もあります。
そうすると外気が侵入して大量の霜が発生し、水漏れの原因になります。
パッキンが割れたり硬化したり、ひびが入ったりするなどの状態は、パッキンが劣化しているサインです。
これらの場合、パッキンを交換することをお勧めします。
パッキンの交換は自分でできる場合もありますが、自信がない場合は専門家に依頼することもできます。
ドレンホースの凍結やゴミ詰まり
ドレンホースは、冷蔵庫内で生成される霜の水分を排出するためのホースです。
霜が多いと、ドレンホースが凍結し、本来外に排出されるべき水が冷蔵庫内にこぼれることがあります。同様に、ホースがゴミで詰まることもあります。
ドレンホースの詰まりは水漏れの一因となることがよくあります！
自分で確認して詰まりを解消できることもあります。
まず、ドレンホースの場所を確認しましょう。
冷蔵庫メーカーによって異なりますが、一般的には野菜室や一番下の引き出しの裏、または冷蔵庫の背面に位置します。
わからない場合は取扱説明書を見たり、インターネットで調べたりして確認しましょう。
ドレンホースを確認したら、状態を見て外せる場合は外してみます。
外せたら水を流したり爪楊枝でゴミやホコリを取り除いたりします。外せない場合は、そのまま手順を進めます。
凍結している場合は、冷蔵庫の電源を切って放置すると解凍します。
ただし、冷蔵庫内の食品が傷んだり溶けたりすることがあるので、冷蔵庫内のものを出さなければなりません。そしてそれを冷やす対策も必要になるので結構手間ですよね・・・
できない場合は、お湯で解凍したり、ドライヤーの温風を使って解凍する方法もあります。
ただし、長時間高温を当てると変形する可能性もあるので、慎重に行ってください。
また、細いホースが入る場合、それをドレンホースに差し込んで空気を送り込むと解凍できることもあるようです。
ドレンホースが野菜室奥にある場合、ドレンバンの排水口もあります。そこにゴミが詰まっていることもあるので、爪楊枝などで除去しましょう。
とは言え、間違ってしまうと、冷蔵庫本体の故障の原因ともなりかねませんので、ドレンホースの取り外しが難しかったり、自信のない方はプロに依頼した方が良いでしょう。
ドレンホースそのものが破損している場合は交換が必要となるので、プロに任せた方が間違いないかもしれませんね。
コンプレッサーの故障
冷蔵庫内を冷やす役割を果たすのがコンプレッサーで、冷蔵庫の中核的な部分と言えます。
上述の問題を確認しても水漏れが改善しない場合、コンプレッサーに問題があるかもしれません。
コンプレッサーは冷蔵庫内の温度を一定に保つために定期的にオンとオフを繰り返していますが、故障すると冷蔵庫が適切に冷えなくなる可能性があります。
冷えなくなると霜が溶けて排水量が増え、その排水が処理しきれずに水漏れにつながることがあります。
コンプレッサーの取り換えは自分では行えないため、異常が疑われる場合は専門業者に連絡してください。
冷蔵庫の野菜室がびしょびしょになる原因はコレ！対処法は？のまとめ
- 除霜機能の問題: 冷蔵庫の除霜機能が正常に機能していない場合、霜が溶けた水が排水できずに溜まることがあります。
- 水漏れ: 水が冷蔵庫の内部から漏れている場合、内部のシーリングや配管に問題がある可能性があります。
- 周囲の温度や湿度: 環境条件が原因で冷蔵庫の内部に水蒸気が凝結し、水が溜まることがあります。
まずは冷蔵庫の除霜機能やシーリング、配管に異常がないか確認しましょう。
素人ではなかなか確認も難しいかもしれませんので、もし修理可能な問題であれば修理を検討してみてくださいね。
しかし、冷蔵庫が古く劣化が進んでいる場合や修理が難しい場合には、新しい冷蔵庫を検討することも選択肢となります。
水が溜まっている場合は、電気製品と水が絡むことで安全上の懸念も考慮しなければなりません。
なるべく早めに原因を特定することが大切です！
